細菌に対する強酸性水と消毒薬の効力比較(消毒対象物)
一 般 名
環 境
器 具
手・皮 膚
粘 膜
強酸性水
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グルタールアルデヒド
ステリハイド
×
×
次亜塩素酸ナトリウム
ミルトン
消毒用エタノール
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×
ウエルパス
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×
×
×
イソプロパノール
*
×
ポピドンヨード
イソジン
×
×
希ヨードチンキ
*
×
×
×
クレゾール石鹸液
*
塩化ベンザルコニウム
オスバン
塩化ベンザトニウム
ハイアミン
クロロヘキシジン
ヒビテン
×
両性界面活性剤
テゴ51

   
強酸性水は、他に超酸化水、電解酸化水、強酸性イオン水、アクア酸化水などと
呼ばれている。物理化学的には、水素イオン濃度(pH) 2.7以下、酸化還元電位(ORP)
1100mV、残留塩素濃度(次亜塩素酸など) 20ppm以上であり、この性質により
速攻性の強い殺菌力をもつ。強電解水は空気に接すると、含まれる塩素化合物が
塩素ガスとして空気中に放出されるため、”ただの水”に戻るため環境への汚染は
ほとんどなく、また皮膚・粘膜(眼・口腔・胃など)に対する毒性も多くの実験では
軽微であるとされている。殺菌効果についての試験管内での多くの報告では、
大部分の一般細菌(黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、林菌、インフルエンザ菌、
サルモネラ菌、チフス菌、ボツリヌス菌など)は30秒以内で死滅する。また結核菌は
1-2分間で効果があった。ウィルス(ヘルペス、インフルエンザ、エンテロウィルスなど)や
カンジダを含む大部分の真菌は30秒以内で効果があったが、カビ・糸状菌では
数分を要するものもある。ウィルスでも一部のウィルス(サイトメガロ・エイズ・ポリオ)は
3分前後で不活性化される。耐性菌の発現は、次亜塩素酸の殺菌機序から
推測すればその可能性は少ない。強酸性水は一般の消毒薬とは違い浸透せず、
また空気と接すると直ちに次亜塩素酸は分子塩素ガスとして揮発し、その効力を
失うので塗布するのではなく流して使用するなど一定時間接触させることが肝要である。

細菌に対する強酸性水と消毒薬の効力比較(対象微生物)
一 般 名
一般細菌
MRSA
感受性菌
耐性菌
結核菌
真菌
芽胞
HIV
HBV
強酸性水
*
グルタールアルデヒド
ステリハイド
次亜塩素酸ナトリウム
ミルトン
消毒用エタノール
*
×
×
ウエルパス
*
×
×
イソプロパノール
*
×
×
ポピドンヨード
イソジン
×
希ヨードチンキ
*
×
クレゾール石鹸液
*
×
×
塩化ベンザルコニウム
オスバン
×
×
×
×
×
塩化ベンザトニウム
ハイアミン
×
×
×
×
×
クロロヘキシジン
ヒビテン
×
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両性界面活性剤
テゴ51
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×
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×

◯;有効、△;効果が得られないことがある、×;無効
「殺菌・消毒マニュアル」(医歯薬出版)より

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